ワールズエンド・サテライト

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祝!上坂すみれさんのラジオに平沢進さん出演決定

情報が若干遅いですが、声優の上坂すみれさんのラジオ「上坂すみれの乙女*ムジカ」に日本のテクノポップの黎明期からの雄、平沢進さんが出演されるようです。

七つの海よりキミの海【通常盤】

七つの海よりキミの海【通常盤】

 

 

 

あまり声優事情には詳しくないのですけど、上坂さんと言えば、今期だと『中二病でも恋がしたい!戀』でも凸守早苗を演じられていて、その高い学歴にも裏付けられたロシア・ソビエトマニアのミリタリーオタクで国内のサブカルチャー(特に昭和趣味的な)に精通されている方であるとよく聞きます。

自分もロシア雑貨やロシアンカフェ、ロシア文学なんかにハマっていた時期があって勝手に親近感を抱いていたのですが、何より興味深いのがその音楽趣味!筋肉少女帯戸川純ヤプーズに至るまで!)、スターリンYellow Magic Orchestra電気グルーヴ、そしてP-MODELと平沢さんなどを愛好されていて、90年代生まれとしてはかなり”濃い”方だという認識でした。洋楽方面ではBlack Sabatth、Judas Priest、Metrallicaと熱心なメタラーであるのも渋い!

そんな上坂さんのラジオに平沢さんが呼ばれるということで、いやはや素晴らしいな、と。思い返せば、彼女のアーティストとしてのデビューソングとなった『波打際のむろみさん』のOP「七つの海よりキミの海」は、特にテクノ御三家として注目されたパンキッシュな初期のP-MODEL(特に『IN A MODEL ROOM』〜『Potpourri』期)を想起せずにはいられないサウンドメイキングと曲構成で往年のテクノポップニューウェーブファンにもアプローチしていくことのできる曲だったと思います。ニコニコ動画では、P-MODELの名曲「美術館で会った人だろ」を下地にしたリミックスがアップロードされていました。笑

IN A MODEL ROOM (紙ジャケット仕様)

IN A MODEL ROOM (紙ジャケット仕様)

 

さて、この異例の共演には平沢進リスナーとしてみても興味深いことがあります。と言うのも、その先鋭的な志向から、旧来的なしがらみの強いメディアをどんどん切り捨てて、特にネット登場以降は、露出において、テレビや雑誌は介さずに、ウェブメディアに重点的に出て行くスタイルを取っていた平沢さんにとって、ラジオに出演するというのは、かなり久しぶりであるはずなのです。

そんな平沢さんを招待することができた上坂さんの熱烈な愛(平沢進リスナー的に言葉を変えれば、馬の骨っぷり)は改めて凄まじいと思わせられます。実際にどんな放送になるのか想像できないので、かなり気になるところです。

救済の技法

救済の技法

 

 

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