ワールズエンド・サテライト

アニメ・漫画の感想・考察,アニソンレヴューのページです。京都の院生2人で編集・更新しています。

20年弱宇治育ちの人間による『響け!ユーフォニアム』考1[宇治案内]

 

ゴールデンウイークなので、帰省しました。京都に。

と、言うことは引っ越してたんですよね、僕。

何処に?

アニメブログっぽく言えば、『とある〜』シリーズの初春飾利さんの出身地の近くに、です。

と、言うことは、実はこのワールズエンド・サテライトは、京都と東京から更新している、ということになります。

まあでも先週もダビさんが早速うちの家来てくれて、一緒に『きんモザ』(と『私モテ』)の聖地、習志野市に行ってたんで、そんな遠く感じないけれど…(いきなり余談ですが、いやあ、またカレンちゃんが観れるというのは良いですね。独りコンクリートジャングルで疲弊して帰って来てもカレンちゃんが観れるとちょっと癒されますね。しかも舞台が近所ですよ。カレンちゃん、OPの指さしてポーズ取ってるところとかからもう既に癒しの何かを発してますよね。思い出せば、院の1回生の頃、初めてダビさんに「アニメ観てるなら、今期はこれも観た方が良いよ」とオススメされて観たアニメが『きんモザ』だったので思い出深いですね)。。

 

まあそれはいいんですよ、カレンちゃんの可憐さは皆さんご存知でしょう。また別の機会に書けば良いんです。

 

 

『響け!ユーフォニアム』ですよ。

もう、何なんだ、と。東京に出た瞬間にやめてくれよ!と本気で思いました。

ダビさんから「次の京アニの作品の舞台、君の実家の周り、つまり宇治っぽいんだけど」と聞いてた訳ですよ。こっちは仕事で忙しいから、観られるの1週遅れくらいなのに、マジかよ、、やめてくれよ、と思ってたんですよ。

で、1話観るじゃないですか、テレビ買ってないから、ニコニコ動画で。

 

もう悶絶しましたよ!

地元!!いや、もう地元とかのレベルじゃない!

もうこれ実家付近の風景!普通に出てくる背景、出てくる背景、ほとんど全部生活圏内!小中学生の時、チャリで駆け回ってた辺りだよ!いやいや、もう「〜くんの家の近く!」とか「〜ちゃん家に行く時通る道!」とか、そのレベルですよ。1話から出てくる神社なんか訳あって、1年に少なくとも10回くらいは行ってますからね。

 

これは何!?東京なんてやめて、早く京都に帰ってきなさいという、地元企業、京都アニメーションからのメッセージ!?と悶絶、後に当然の如くホームシック。

と言う訳でこういう風に帰ってきた訳です。帰省と言う名の聖地巡礼聖地巡礼と言う名の帰省のために。

 

聖地巡礼、と書きましたけど、そりゃあ僕は、ガチの方々には全く敵いませんが、ダビさん曰く、「アニメそのものよりその舞台に行く方が好きなんじゃない?」とツッコまれるくらいには色々なところ行ってきました(北は北海道から南は福岡まで)。

そもそも旅行好きなので、それもあって(一応、元々は音楽とかエンタメライターとして注記しておくと、アニメ観始める前から、アーティストの出身地やアー写やPVのロケ地、ゆかりの場所なんかはよく行ってたんですよ)ね。

で、遂に!

小学生低学年の頃からつい先々月まで、20年弱育ったこの京都郊外、宇治が舞台になりました。

 

なんで、GW特集で、コンクリートジャングルでの仕事は一旦忘れて、『響け!ユーフォニアム』(以下、『ユーフォ』)特集します。GW越えてもいくつか書けると良いなあ。正直に、正直に。

まずは、『ユーフォ』から見る、「京都府宇治市へようこそ!」という感じで、宇治案内でもします。つい先々月までの元地元民が書く、地元案内しつつの『ユーフォ』レビューです。

お茶の町、宇治へいらっしゃい!

 

 

 

まず、宇治って何処って話ですよ。

 

宇治市京都市のおよそ真南にある京都府第二の人口の町です。

こう聞くと、それはそれは結構、大きい町かと思うでしょう?

全くそんなことないんですよ。少なくとも、僕がメインで過ごした小中時代は、既にレコ屋も楽器屋はおろか、本屋やTSUTAYAといったレンタルショップなどもなかった。いや、あるんですよ、アルプラザとか近鉄沿線には。

でも少なくとも『ユーフォ』の舞台になってる地域あたりはもう潰れまくってました。小学生の時とかはギリギリありましたが、高校の頃には壊滅状態でしたね。もっと言えば、僕の実家から最寄りのコンビニまで歩いて15分はかかりました。

と、言うことは(僕はバンドマンなので、どちらかと言えば同社の『けいおん!』寄りでしたが)『ユーフォ』的な音楽文化はほとんど、ない、と言っても過言ではないでしょう。何てったってアルプラザしかレコ屋がないですから(後述しますが、楽器屋とかはあるにはあるんです、ただ文化圏が違う…)。アルプラザをご存知ないと言う方は、『中二病でも恋がしたい!』を観て勉強しなさい。

 

 

話を戻しましょう。宇治は京都で二番目の人口を誇る町です。

でも、よく考えてみて下さい。

「そうだ、京都に行こう!」と思って、京都にいらしたことのある皆さんの内、何人が京都"市以外"にいらっしゃったこがありますか?

あるいはマニアックな質問かも知れませんが、京都市"以外"在住の京都府民の皆さん、京都市以外で一番栄えてる市はどこと思いますか(多分、こっちの質問は、向日市長岡京とか辺りって答える人が多いと思う。人いっぱいいるし。そして、人口密度的には、それは恐らくは合ってます)?

 

 

まず、この記事を読む前に前提条件として知っていただきたいことは、京都府という"府"は、京都市とそれ以外で、大きな落差がある、ということです。

これは歴史的問題もあります。京都市内の由緒正しい場所は、昔から「洛内」と呼ばれていました。それ以外の京都市は「洛外」とかね。

あなたが"京都"と聞いて思い浮かべる風景は大体「洛内」の風景です(『いなこん』なんかは洛外ですが…違うかな?市外人だから認識間違ってるかも)。

そして、宇治は「山城」地区です。府大会とか行く前に山城地区大会があります。これは吹奏楽部であっても、どのクラブであっても同じでしょう。

 

ハッキリ言いましょう。京都府は、京都市のみ都市と言えます。でも、それ以外(先の向日市長岡京は微妙なラインだけど)は、基本的に郊外、もっと断言すれば、田舎です。

例えば、愛媛を例に出して考えてみましょう。愛媛は、東予・中予・南予とそれぞれ、地域がわかれ、東予なら新居浜、中予なら松山・今治、南予なら宇和島とそれぞれ地方都市が分散していてパワーバランスが保たれているため、松山に行っただけでは愛媛に来たなぁと感じはしません(してはいけません。苦笑)。あるいは、僕が生まれた大阪で考えてみましょう。大阪市を中心にして、その周辺の市、枚方、茨木、高槻、守口、寝屋川…と大阪市とそれ以外でパワーバランス、知名度が拮抗できています。

 

京都はそうではありません。基本的に京都=京都市という認識でそれほど間違ってはないのではないでしょうか。町レベルまで京都府内は全て行ったことのある(むしろ京都市内は詳しいけど詳しくない。苦笑)僕の認識でもそうです。

 

"区民"?"地下鉄?"市内の高校に出て行った時は憧れましたよ。昔の話です。

 

京都市人への怨嗟みたいに聞こえてきたので、京都市との比較はここらへんでやめておいて(むしろ個人的には京都市内は宇治市より好きです。苦笑)、地下鉄の話が出ましたので、どうやって市内から宇治へ行くの?という話をしましょう。

 

宇治市は、JR、京阪、近鉄と3つの鉄道が走っています。

それぞれのメイン駅はJR=宇治駅、京阪=京阪宇治駅(『ユーフォ』の聖地はここ)、近鉄大久保駅です。近鉄のみ、宇治と冠した駅はないです(ただし、こちらは京都から奈良へ向かう線路自体が既に、同社の劇場版放映中の(!!)『境界の彼方』の聖地です)。

このパワーバランスは結構、拮抗しており、同じ宇治市民、と言っても、大きく言ってJR・京阪沿線か、近鉄沿線かでは捉え方も価値観も見方も違います(個人的には、近鉄沿線の人たちはより奥ゆかしく、それでいてハイソでわきゃわきゃしてるイメージ)。

京阪だけは中書島という駅で乗り越えないと1本では来られません(そもそも宇治線という地方路線が組まれている)。

 

 

冒頭に、遂に、宇治がアニメの舞台に!と書きました。

しかし、実際には、3度、アニメの背景に描かれたことがあります。しかもその中の1つは、宇治が"舞台"でした。

順に紹介していきましょう。

 

まず、僕が20年弱お世話になってきたJR宇治駅周辺。

これが背景になったアニメがあります。何でしょう?

 

答えは、、、

 

 『けいおん!!』です。

 

けいおん!!』で夏フェス(明らかにFUJI ROCKがモデルであろうと思われる。そして当然のことながら、こんな田舎から新潟行きのシャトルバスはない…ことを考えれば、京都大作戦あたりを脚色していると考えるのが妥当?)に行く回があったのを覚えてらっしゃいますか?

あれで、放課後ティータイムの面々の集合場所に選ばれたのが、JR宇治駅です。

あのあずにゃんの立っていた辺り、あそこは僕が20年くらいずっと自転車を置いてきた駐輪場があります。笑 あと、唯が隠れてた辺り、あの辺は大体、バス待ちかタクシー待ちのおっちゃんが隠れてタバコ吸ってる場所です。笑 

 

 

もう一つも同社の作品です。

何でしょう?

 

 

らき☆すた』です。 

 

こちらは修学旅行のために鷲宮から来た、こなた達が文字通り聖地巡礼する場所として、JR木幡駅周辺が描かれています。と、言うことは、つまり、あれは、京都アニメーション本社か京アニショップの目の前、ということです(木幡駅から京アニ本社まで徒歩30秒もかからないくらい)。

 

 

でも、これらはただの背景です。よっぽどの物好きでない限り、まず来ません(『けいおん!』にしろ『らき☆すた』にせよ、京都としての方の舞台は京都"市"です)。

 

 

では、宇治が"舞台"のアニメとは何でしょうか?

 

 

 

ブラック★ロックシューター』です。

ブラック★ロックシューター Blu-ray BOX (完全生産限定版)

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ご存知でした?

ただ、これも京阪木幡駅六地蔵駅(あと御蔵山住宅地)辺りが舞台で、『らき☆すた』のそれと変わりませんし、何よりもアニメの作品の性質的にあんまり聖地云々と楽しむ系のものではなかったでしょう。また、そもそもアニメ自体が割と賛否両論でした(僕自身は、かなり良い作品だったと思います。ただし、いかにも岡田マリーさん脚本、というより『WIXOSS』シリーズへの布石という感じで、おのブログの前のポストであった「ポストまどか★マギカ」作品であったと思いますが)。もっと言えば、あれを観ていた人口自体が結構、少なかったと思います。僕も、宇治が舞台と言われて後から観ましたし…

 

 

そこで、「宇治」と明確に打ち出したアニメが出てきたというのが、個人的に嬉しい!でも一方で、かなり複雑な気持ちでもあります。ひとまず悶絶します。それが『響け!ユーフォニアム』です。

 

DREAM SOLISTER(アニメ盤)

DREAM SOLISTER(アニメ盤)

 

 

 

何で宇治が!?今このタイミングで!?と疑問でいっぱいでしたが、まあそれは後においておいて、宇治案内といきましょう。

 

『ユーフォ』の舞台は大きく分けて、以下の3つの地区に分かれてます。

 

1.宇治川周辺(京阪宇治駅、塔の島、大吉山、宇治神社…)

2.京阪木幡〜六地蔵まわり(京阪黄檗駅周辺・御蔵山住宅地・東宇治高校・木幡マクド…)

3.莵道高校周辺

 

さて、お気付きかも知れませんが2の場所、つまり京阪木幡〜六地蔵あたりは、先の『らき☆すた』、『ブラック★ロックシューター』と結構、重複しています(木幡から六地蔵までは歩いても割と近いです。

これは後述します。

 

3については、ごめんなさい。僕は高校は(『ユーフォ』の原作者の方のライバル校の笑)、市内の高校に通ってたので、あまり知りません。ウチの中学からの進学率としては莵道高校はかなり高いんですが…僕はマイノリティ側でした(なお、この「莵道」自体は宇治のメインの地名で、『たまこまーけっと』にも「うさぎ山」として流用されています)。もっと言えば、莵道小学校や莵道第二小学校という小学校もあります(激地元)。

ただし、北宇治高校自体は、観てる限り莵道高校と東宇治高校とが混ざってる感じですね。後者については、実は僕は何度も行ったことがあります。

 

で、1です。これは完全に地元です。

と、言うか、今日も行って来ました。実際の実家はここら辺ではないですけど、とある因果でもう超生活圏内です。

 

もし、京都市外にも観光で来たことあるよ!って奇特な方がいらっしゃたら、ここら辺でしょう。

なぜ?

 

10円玉の裏、1万円札の裏=平等院があるからです。 

500ピース めざせパズルの達人 平等院-京都 (38x53cm)

500ピース めざせパズルの達人 平等院-京都 (38x53cm)

 

 

平等院、素晴らしい響きです。さぞ極楽浄土への願いが込められてそうです。あるいは、シンメトリー建築の代表格と言えるでしょう。

ええ、地元すぎて、行ったことありません …と言いたかったんですが、上京するにあたって地元ちょっと真面目に回るか、と春休みに行ってしまいました。観光客だらけでしたが…

 

この平等院があるおかげで(?)、宇治のダウンタウンの一つは間違いなく、この地区と言えるでしょう。

色々ありますよ。県通りとか(これから出てくるらしい)、重要文化指定の宇治上神社に宇治神社とか(知名度低すぎる?でも1話時点で既に出てきてますよ。僕は毎年行ってましたよドヤァ)、京阪宇治駅とか、大吉山(仏徳山ってのが正式な名称なんですね?聖地巡礼サイトで"初めて"知りました。少なくとも、地元民で仏徳山なんて呼んでる人聞いたことないですよ!)とか、橋姫神社(こちらは『東方』シリーズで有名なんですかね?僕は全く存じてません…すみません)、そして宇治橋と塔の島!

 

宇治には2つの大きなお祭りがあります。1つは宇治川花火大会。これは結構府外の方でも名が通っていて、奈良とかからいらっしゃる人もいるんじゃないですかね…まあ地元民からすればヤンチャな人々≒DQNが闊歩する祭りなんですが(高校・大学と金髪かつ地元にいた時もボーダーだった自分が言えたセリフでもないですが)。

こっちが出てくるかは分かりませんが、もう1つは出てくるようです。と言うかwikipediaを見る限り、その祭りにインスパイアされたとの記載もありました。それは県祭りです。

 

これは、県神社というローカルな神社を中心としたお祭りです。でも、地元民的には結構、盛り上がりますし、市内からも来る人がいます。

これは例年、6月に行われるお祭りで、大学に入る頃には帰り道に人がめちゃくちゃ多くなってウザいなぁくらいしか思ってませんでしたが、中学くらいはこのお祭りにどういった形で行くかは一つのステータスだった感があります。

つまり、カップルで行くか、同性のグループで行くか、1人で行くか(超少数派)、行かないか。

カップルで行く人たちは、宇治川でピーピー豆とか鳴らして、それを川に投げ捨てたりして、楽しむわけです。

 

 

そうです、塔の島あるいは宇治川流域はカップルに優しい場所です。夜になると朝霧橋を渡って入れば、綺麗な夜景が楽しめます。あとヤンチャな方はダメって言われてるのに、花火とかもしちゃうでしょう。

あと、ちゃんと予約とかしとけば、鵜飼とか遊覧船にも乗れます。宇治は鵜飼の町でもあるのです。

市内の鴨川デルタとか三条河原みたいに、"私"とか小津とかに、ロケット花火打ち込まれたりしません。あと、女性の皆さんは、もち蔵みたいにいきなり告ってくる男子もそんなにいないだろうと思われるので安心です。

 

 

安心とは逆方面で見れば、宇治川には「絶対に」調子に乗っても入ってはいけません。

『ユーフォ』の聖地になっているのは、塔の島の平等院側ですが、宇治川には上流に天ヶ瀬ダムというダムがあります。

この天ヶ瀬ダムゼロ年代後半〜10年代始めには、とても残念なことながら、自殺の名所として名を馳せてしまいました。いまだにwikipediaの「自殺の名所」の項目には名前が載っています。一時期は、わざわざ遠方からここまで来て命を落としてしまう方も多くいらっしゃいました。そういった訳で天ヶ瀬ダムの周りは結構、山に囲まれて、発電所とかも古くて景観は良いものの、警官が立ち寄る場所になりましたし、いのちの電話も設置されましたし、見学するには、名簿帳に住所・氏名を記帳せねばならなくなりました。

 

ダムに落ちるということも、想像に難くない苦しみですが、この宇治川に入った時点で、、まず無傷でいることは難しいでしょう。端的に言って、激流です。泳ぐなど、もってのほかでしょう。

 

ですので、『ユーフォ』で、久美子が黄昏るにはもってこいですが、氾濫している時に不用意に近づいてはいけません(そういった看板が設置されているくらい危険です)。

怖がらせてばかりではいけないので、レコメンドすると、久美子のように黄昏るにはもってこいです。大事なことなので二回言いました。

 

と言うのも、この塔の島付近は、休日の観光客が多い時間帯ではない限り、まず地元民か釣り人しか来ません。僕も中学の頃は朝早く起こされて友人に釣りに連れ出されてました…

それはともかく、流れの速い宇治川を見ながら、感覚を研ぎ澄まし、生活に向き合うという光景は、久美子や葵さんに限らず、宇治市民で、かつ、あの近隣の住民ならば、日常風景です。

 

この塔の島や朝霧橋周辺は、京阪宇治駅(久美子の最寄の駅、そして、僕の大阪に出て行く時の最寄駅だった一つ。笑)から真っ直ぐ進むだけで行けます。久美子がピーピー豆を吹いた側のすぐ後ろには平等院が、前には大吉山があります。

 

大吉山(久美子と葵先輩が話し合いながら街を見下ろすシーンの山)は、まあまあに低い山(頂上まで1km強程度)で、成人しているならば軽く登れるでしょう。ダッシュとかしない限り。

 

と言うのも、宇治市内のここ近隣の中学・高校に通ってて、かつ、体育会系の部活に入ってた方ならご経験ある方が多いと思われますが、この大吉山、結構な確率で、マラソンだの何だのの筋トレのために何周もさせられれました。僕は中学時代は、運動部の存在感のない幽霊部員でしたが、夏場とかはこの山を走らされてました。当然の如く、ショートカットの道のりも知ってましたし、やってらんないので、適当にお喋りしながらダラダラ走ってましたけど体力なかったからしんどかった…(「全国目指す」みたいな部でなかったから多少怒られるだけで済んだ。あの時、だるいなーとか言いながら、一緒に走ってた友人たちがこのブログを見ている可能性は低いと思いますが…)。。

 

この大吉山も黄昏るにはもってこい。宇治川流域を一望できます。まあ僕は10年くらい登ってませんが、健康には良いし、景観も良いですよ。麓(?)には、宇治上神社があります。ここの御神籤は結構、難解なことが書いてあって、結構、解読するだけで時間がかかったりします。笑 そしてすぐ真近くに宇治神社があります。

当然のことながら、宇治のカップルはここらに初詣に行きます(多少、穿った見方)。劇中の滝先生もカップルとすれ違ってましたよね(あれは宇治神社の方です)。僕は宇治市民の方とお付き合いした経験はないので、初詣で行っても、親族と、ですが。苦笑

 

 

さて、2の方。

 

こちらは、京阪沿線なので、宇治から直接、大阪に行く時しか使いません…と言いたいところですが、そうでもないのです。

ウチの中学は(もうこれは特定されそうですが)、中学生でも意識を高く持って、高校生と渡り合えるくらいの選手になれ!というクラブだったので、中学時代から、木幡駅から東宇治高校に休日出勤でわざわざ通って、高校生と打ち合ってました。

 

『ユーフォ』の舞台は、大まかに莵道高校と言われています。

しかし、それは半分合ってて、半分はそれだけではないと言わざるを得ません。

と、言うのもEDの時に実際にエンドクレジットとして取材協力とされているのは東宇治高校なのです。ですので、内部の風景は結構、東宇治高校でもあります。

これについては、先の通り、僕自身、何度も中学時代に入ったことがありますし、親族の1人が何十年も前に(久美子と同様の理由、つまり「あまり同じ中学の人が入らないから」ということで)通っていて、まんま『ユーフォ』と同じく、吹奏楽部に所属していたので、その縁で何度か界隈まで行ったことがあります(あと近くに東宇治図書館、という図書館があり、近くの図書館にない蔵書があれば大学以降は車で行ってました)。

 

例えば、高坂さんが久美子に「昨日は言いすぎた、ごめん」と謝るシーン。

あそこなんかは下っ端だった僕が飛んでったボールを取りに行ってた裏口ですし、親族もあそこはモテモテの子が告白されたり、あんまり聞かれたくないことを話すとこやったでーと言ってました。テニスコートの裏側ですね。あと、渡り廊下。あそこは実際に、吹奏楽部が練習してますし、そこから他の楽器の練習場所は見えます(余談で気になるのですが、僕は実際に生徒ではなかったため、分からないですが、東宇治高校は『けいおん!』部はあったんですかね…少なくとも、親族の通ってた頃はなかったようです)。

(4/5訂正:このどちらのシーンも莵道高校内部とのコメントをいただきました。なるほど、やはり僕にせよ親族にせよ莵道の中には入ったことがないので、分かりませんが、やはり、莵道かも知れません。ただし親族的にはあの練習風景、つまり東宇治の吹奏楽部の雰囲気や各所の散らばるなどは実際にあったみたいです) 

 

さて、この東宇治高校、結構、京阪(あるいはJR。木幡駅ってJRと京阪が隣接してます)の駅から遠い上に急な坂道です。親族曰く、昔はこの急な坂道をカップルで2ケツして帰るのがステータスだったようです。僕は体力がないもんですから、ヘトヘトなだけで、そんな甘酸っぱいことなかったですけども。

ただし駅前に癒しがあります。これがマクド木幡店です。ご存知の通り、3話で久美子たちが「2年生の先輩は内部分裂があったんだよ…」と聞かされたところです。今はどうか分かりませんが、昔は、夏場になるとクーラーをガンガンにかけてくれて、クソッタレな汗を流した中学生には有難かったんですよ。なけなしのお金でハンバーガーとか買ってダベってたもんです。店内も普通のマクドに比べればだいぶ狭いしね。

 

そしてこのマクド木幡駅前ですが、六地蔵に向いてちょっと歩けば、北宇治高校(今更ですが、"北宇治"高校は実在しません。あるのは、東宇治高校、西宇治高校だけです…って、今って西宇治高校さえなくなったんやっけ?制服がコムサで可愛かったのになー)の最寄駅の京阪六地蔵駅

 

ここは『ブラック★ロックシューター』でも何度も出てきました。ただ、正直、六地蔵に限ってはギリギリ宇治と市内の間であるし、JRは降りても、京阪で降りることはまずなかったんですよね…(JRなら京都市地下鉄と繋がってるけど、京阪は多少離れてる。聖地巡礼する方はこの点には注意ですね)。

ただし、六地蔵駅の風景は、劇中でかなり出てきます。登下校のシーンですね。この周りにも茶畑がほんの少しですが、広がっています(宇治は何でも抹茶とか宇治茶が名産品についています。抹茶ソフトクリーム、宇治金時…抹茶にせよ宇治茶にせよどちらも苦手な元市民としてはそんなに推してほしくないですが苦笑)。

 

ちなみに六地蔵近くのビッグボーイは『けいおん!!』で聖地になってました(山中さわお…でなく、さわ子先生が昔のバンドメンバーと会うシーン)し、ホームセンター(コーナンだったっけかな?)も同じく(トンちゃんを買いに行くシーン)です。

ここら辺は、やはり京アニのお膝元でしょうか(そもそも『ブラック★ロックシューター』の制作会社のOrdetも、京アニを退社されたヤマカンこと山本寛さんの会社なので、そういったことで舞台に選ばれたのかも知れませんね…)。

 

TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)
 

 

ただお膝元であろうと何であろうと、まず宇治市に娯楽はないと言って良いでしょう。

近鉄沿線の方はちょっと静かにしておいて下さい(周りにTSUTAYAも楽器屋もブックオフも本屋もカラオケも「一応」あるので。申し訳程度のキャパのお店ばかり(失礼)ですけど、あるにあるので、一応。あと『境界の彼方』で既に聖地認定されているので)。

 

 

と、言うことは、中・高生でやることと言えば、部活か恋愛か(いじめか)、です。

まあ僕は、高校では、先の通り原作者さんのライバル校である、市内の高校に通いましたし、3の場所はあんまり分からないです(ただし帰省するにあたって地元の同中の友達に聞いたら、『ユーフォ』の舞台になってるのは、アニメ好きそうな友達から全くそうでなさそうな友達まで「全員」知ってました)。なので、3の場所はあんまり分からない、つまり莵道高校周辺は、分からないです。正直に言えば、寝ぼけて、黄檗駅で降りて、そのまま寝ぼけて遠回りなバスに乗った1度しか行ったことがないです。ただ、同中の友人は大体、ここに通ってますし、馴染みはあるし、どんな高校か雰囲気はわかってます(軽音部って直球のクラブはなくて、アメリカ民謡研究会とかそんな感じになってるんですよね…!?)。

 

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話 (宝島社文庫)

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話 (宝島社文庫)

 

 

ここまで、書いときながら、写真の1枚もないのはダメですね。

でも地元の風景過ぎて、さすがに文字通り、帰省と言う名の聖地巡礼聖地巡礼と言う名の帰省になりすぎて、何か撮る気もしない…と言ってもられない。

と言うのはGW中にダビさんが帰省するなら是非、聖地巡礼で案内しろよ、おう…と言うことで、地元すぎる風景を写真に収めるつもりです。近日中に。

 

なので、巡礼ノートとかに名前が載ってても、生暖かい目で見逃してやってほしいです…(ワールズエンド・サテライト組で聖地巡礼したことあるのは、『かみちゅ!』、『結城友奈は勇者である』、『境界の彼方』、『けいおん!』、『たまこまーけっと』、『四畳半神話体系』、『true tears』、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』、『きんいろモザイク』だけです、って、京都のはおいておいても、結構遠方も行ってますね…この中で巡礼ノートに書いたのは『ゆゆゆ』くらいですが。遠方なので。まあ『ゆゆゆ』自体は、愛媛の帰省の寄り道なので個人的にはそれほど遠方感はないけど)。。

 

ひとまず、元地元民から観た『ユーフォ』の地元案内ってことで。

ってか、こっちは夜になると虫の鳴き声ほんまうるさいな。意識しとらんかったけど、東京では、夜は人の声であって虫の声はきかんかったな…やっぱり、田舎なんやな…

 

5,4,15,深夜、宇治市内より。