『六神合体ゴッドマーズ』感想
六神合体ゴッドマーズの感想です。数回ずつTwitterで呟いたもののまとめ。
「六神合体ゴッドマーズ」の「ギシン星編」まで視聴。主人公タケルの母静子がその最たる象徴だが、地球=愛=母性といった図式のある印象、地球は汎愛の星であり、宇宙の悪はほとんどズール皇帝に帰責され、これを斃せば平和が、といった図式になってる感があって、ちょっと違和感がないでもない。→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 9
地球は地球防衛軍関連の人物しか出てきてないが、地球は一枚岩なのか、いつしか「わかりあう」といった感じのテーマが前に出始めていたが、タケルの出自がギシン星だと知って、ナオトやアキラが彼を最初拒んだように、なにか「差異」による不可避の対立とか、そういうのは地球側にないのか、みたいな→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 9
疑問が頭を抜けなかった。或いは、「力に頼ってきたから力に怯えるんだ」、これはズールの植民地主義と地球による宇宙進出とを対比してのタケルの言だが、ズールが宇宙の支配者を僭称する独裁者だったから「悪」と位置付けられたまで、地球も他の星と接していたらどうなってただろう、みたいな疑問。→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 9
母静子は汎愛の体現者のごとく描写されているが、あの兵力の差、ギシン星人の超能力という異能を見せられ、しかも夫を殺されて、他にも兵士やらなんやら大量に人が殺されているなか、敵と「わかりあう」可能性をここまで主張するとは、一介の未亡人を超えたもはや聖人の域。愛を知らぬ(と描写されて→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 9
いるっぽくもありつつ全然そんなこともなさそうな)ギシン星が出自というタケルに、地球ならではの愛を教える者、という、そんな役割もあった感じではあるが。しかしこうした一切を能わしめたのは大塚長官がいたからか、という下衆の勘繰り。けどそれくらい人間臭いほうが聖人よりかはいい気もする。→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 9
「マーグ……もう誰にもわたさない……兄さんは俺のものだ……地球のものだ……!」(この台詞当時で)たったひとりわかりあえたギシン星人、しかも生き別れの兄、という背景を思えば、この台詞の強烈さにも首肯はできるが、「地球のもの」、というあたりに、やはり地球の特権的な位置付けを感じる。
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 9
「六神合体」のシーン見てると「エレメントスーツ、ダウンロード」のシーン思い出す。恍惚とした表情の首振り。
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 9
「これは、私だけでなく、ケレス乗組員、大多数の気持ちです。私達は地球を守るため、ここにいるのです。しかし、フローレがここに来てから、しばしば巻き込まれる戦いは、地球に関係がないことじゃありませんか。犠牲者も出ています。なぜこのケレスに彼女を置かねばならないんですか……!」尤も。→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 11
わかりあい始めた亡命者を死ぬとわかっていて逡巡すらなく引き渡す、というのも、それはそれで人間的とはいえないが、しかし主人公一行は、それで巻き込まれて死んでいった地球防衛軍の仲間への思い、これを語ることが一切ない。一方で人間愛に基づく(?)情けを語り、しかし他方では、悼みの感覚が→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 11
一切語られない(描写されない)ままでいる。フローレを引き渡したところでマルメロ星が地球を攻めない保証はない、といった、軍法会議においてタケルに与した意見の一切にも確かに肯んずることはできるが、それでヨーロッパに爆弾が落とされ、しかもそのとき間に合わないからといって迎撃すらせずに→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 11
いた、という事態を主人公一行は軽く見過ぎに感じる。戦争という不可避的に人が死ぬ状況下、そこで死者への悼みもなく語られる汎愛とかいうものは片手落ちという印象がある。かと言って死者をプロパガンダに使うような、死者をして死なしめることなく利用するというのも、それはそれで違うだろうが。→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 11
約言すれば、主人公一行の発するやさしさや情けに関して違和感がある、というのが「六神合体ゴッドマーズ」32話まで見ての感想。人ひとり助けられずに地球を救えるか、という言葉をタケルがいうが、そこでの「地球」とは果たしてなにを指すのか、どんな含意があるのか、まぁ難しい問題なんだろうけど
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 11
出自がギシン星人だから(+生みの親の遺言もあり)、地球人としてあらんとすれば地球人以上に地球人であらねばならない、すなわち地球人としての範例である母静子のそれのごとき汎愛を(過剰なまでに)体現せねばならない、宇宙に遍く人間愛を広めねばならない、それのためなら木っ端の地球市民の命→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 11
などとるに足らない、みたいな意地の悪い解釈。ままあることの気はするが。人権みたいな概念とか。「六神合体ゴッドマーズ」40話までの感想。胃が痛くなるけど、いろんな勢力の相剋を見てるほうがおもしろい。ただ地球(防衛軍)もマルメロ星も−超能力者も、行動がいちいち短絡的に過ぎ、頭悪そう?
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 11
「六神合体ゴッドマーズ」最終話迄視聴。マルメロ星編はクーデターを主題として様々な勢力が入り乱れ、展開としては一番面白かった。ただ最後、タケルがギロンと戦っているうち、月基地まで進攻していたマルメロ軍までもがいつの間にか斥けられていた、というご都合展開で終わってしまい、それは残念→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16
だった。すなわちコスモクラッシャー以外の地球防衛軍の様子、しかも勝利しているにもかかわらず、それが碌にえがかれないことへの不満がこれ(ひいては市民の様子が(マルメロ星編や地球編の最後に少し出るが)あまりえがかれてないことへの不満でもあるが)。他で負けてるならゴッドマーズの活躍を→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16
より印象づけるため、など、その理由を見出せるが……。ミカとガッシュの悲恋には特になにも感じなかった。地球(ケレス)を攻めたことをなんとも思ってないわけではない、ガッシュはそう言っていたが、彼がかつて行なった海賊行為と現在の彼に対して強まっていく思いとか、そういう葛藤も書かれない→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16
から、すなわちミカの恋情を看取し感情移入できるに足る過程もあまりえがかれなかったから(「いきなり恋に落ちることもある」とミカは言ってたけど)自分としては、だが、悲しみをテキトーに印象づけられた程度という感じ。地球編は、皇帝がタケルにデビルリングを取り付け、超能力を使ったりゴッド→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16
マーズで戦ったりしたら電撃(?)が走って死が早まる、タケルは誰にもそれを言えぬまま、より地球への思いを強くし同時に悲しみも高まってゆく、という展開になり、境遇の悲惨さはギシン星編よりもわかりやすく、またギシン星編での汎愛の強調などもなくなり、自然な(?)「愛し愛される」関係の→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16
重要さの指摘などがあったりもして、外連味がなくなったとも言えるだろうが、一番素直な気持ちで見ることができた。まぁ後手々々の対策にまわる地球某援軍とか、都市が壊滅するほど地球に異変が起こっているなか暴動すらも起こさない地球市民などには、ちょっと疑問を感じないでもないが。ノアが敵に→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16
乗っ取られかけた回で、人が機械に頼りきるという事態への反省を促すような文言があったが、それはこの政治体制(?)にも言えるのではないか。暴動すればいいとも思わんが、滅んだ市街地の歩いていけるくらいすぐ横で、不満を表出しもせず、それまでどおりの日常を営んでいる市民にはやっぱり疑問。→
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16
なんの理由もなく(というかえがかれた様子もなく)−超能力者が迫害されていくのをただ見ていたらしいマルメロ星人もそうだけど、どうにも市民は(悪い意味で)いい人だらけ、という感じ。感想としてはそんなこんなくらい。HDの残り容量が復活して一安心。
— 110、ツインテールになりたかった (@it_takes_davi) 2014, 11月 16