『満月をさがして』感想
Twitterからの転載ですが、『満月をさがして』感想です。原作は未読。
僕は、神山満月ちゃん! 「満月をさがして」を見終わる。満月ちゃんが春先に残り1年という寿命を知らされ、そこからの季節のめぐりとも重なって話は展開してゆく。歌手になれたという希望に溢れる春、妨害にもめげず大きくはばたく夏、徐々に死という現実が見え始める秋、焦がれ続けた英知君の死を→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 21
知り絶望に暮れる冬、しかし、それを乗り越え、再び巡ってくる、もう迎えられないと思っていた春、みたいな。全部の話がこう当て嵌まるわけでもないけど。印象としては、話の前半は少女満月のえがいた夢のかたちに、広範は満月ちゃんとそのまわりの人々の織り成す人間関係に重点が置かれていた感じ。→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 21
別言すれば、前半はドタバタ、後半は各キャラの掘り下げ。キャラの掘り下げでは特に、その過去の一切語られなかっためろこの成長が印象深い。最初の頃は思いのままに突っ走るばかりだった彼女だけど、満月と(中盤以降はそのまわりの人々とも)関わっていくなかで、まわりに気を回す描写が増えていき→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 22
最終的には(死神としての)自分の身も省みず、タクトと満月、ふたりとも助けようとする。タクト好き好きー♥ ばかりだった彼女が、「愛って穏やかな……もっと大きいものだと思う」という境地に至る最後の数話、ここでの彼女は、みずからのエゴ、というか愛のありかたについて、考えを迫られていた→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 22
感じ。英知君の死を知り絶望している満月について、「このまま生かしておくなんて残酷だと思う」と言ってたところから、タクトの満月への思い、その自己犠牲をも厭わぬ献身を目の当たりにして、また他方では、愛なんてまやかし、みたいな感じでそれを信じず、人を試すようなことばかりするいずみ君と→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 22
かかわることによって、彼女のなかで、愛というものの捉え方が(決定的に)変わった、って感じ。すなわち、死神として仕方ないことではあるにせよ、どこか自分を守ろうとしている感じであったところから、相手のためになにかを(自覚的に)しようとする、っていうところへの変化。英知君に会いたくて→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 22
ってところから、他ならぬ自分のために歌う、っていうところに至った満月も、自分の抱いた後悔を満月にさせないがために身を抛ったタクトも、(そしてまわりの大人達も)かなり大きな変化を経ているけど、それが際立つのは、愛というものがなんなのか、それを問い直してくれていためろこの存在あって→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 22
のこと、という感じがある。めろこの生前については一切語られなかったけど、彼女がこうも恋する少女? でいることを考えると、それ絡みのことがあったんだろうと思しい。もしそうなら、最後彼女が愛をもっと大きなものだと考えたことは、(記憶にあるのかはわからんが)生前の彼女をも超えたことに→
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 22
なるのではないか、すなわちそれは、彼女が命を粗末にした理由から解き放たれ、死神でいるという罰を終えることにもなる、ゆえにめろこは、死神を超えた存在としての天使に転成することになった、みたいな解釈。感想はこんなところで。しかし満月ちゃん小学校を平成14年卒業って、私と同い年か……
— 110 (@it_takes_davi) 2014, 9月 22
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