ワールズエンド・サテライト

アニメ・漫画の感想・考察,アニソンレヴューのページです。京都の院生2人で編集・更新しています。

爬虫類漫画3選 :『つるつるとザラザラの間』『マドンナはガラスケースの中』『秘密のレプタイルズ』

 

2016年夏アニメも物凄く良いアニソンが多かったのに(今年は本当に突出して素晴らしいアニソンが多い)、色々タイミングが重なったので、そちらを後回しにして衝動的にこういう記事を書いてみます(ダビさんが漫画記事書いてて羨ましいと思ったのもある)。

 

タイトル通り、爬虫類をテーマにしたナウい漫画を勝手に選出。月子『つるつるとザラザラの間』、スガワラエスコ『マドンナはガラスケースの中』、鯨川リョウ『秘密のレプタイルズ』の3冊です。BGMはNINE INCH NAILS「Reptile」(『The Downward Spiral』)で。Flying LizardsなどもOK!

 

 

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『パーフェクトブルー』レビュー

 

最近また諸々多忙になってきて、ならいっそう、忙しくしようと思い(意味不明)、『パーフェクトブルー』と『東京ゴッドファーザーズ』を一気観しました。私事で恐縮ながら、これで故・今敏さん監督映画は全て観たことになります。 

ただ元来、平沢進さんの影響から今作品に入った自分としては、『パプリカ』『妄想代理人』『千年女優』といった平沢さんが音楽を手掛けた作品や初期P-MODELの同名曲からタイトルを借用したであろう『オハヨウ』は観ていたものの、平沢さんが関わっていない作品は少し後回しにしてきた節があって…

もちろん、『パーフェクトブルー』にも所々で平沢さんorP-MODELネタが挟まれていることは知ってましたし、Base Ball Bearが感銘を受けて同名のシングルをリリースしていたり、意外なところではNEWSの加藤シゲアキさんが処女小説『ピンクとグレー』を執筆するにあたってリファレンスにしたことも知ってた上に、今監督ファンの間でも評価が高いこともわかってたのですが、今一歩のところで観られてなかった。

でも自分が個人的に最も好きな米映画の一つ、ダーレン・アロノフスキーレクイエム・フォー・ドリーム』もこの作品をオマージュしていると知ったら、一気に観たい欲が出てきました。いやはや、監督デビュー作で多少荒削りなところもあるものの、今さんの世界観や表現手法はこの時点ですでに萌芽していたのだなと。

 

ということで書いてみようと思います。

なお、同じ今監督の『妄想代理人』のレビューはこちら

 

 

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15年夏期アニソンランキング5

 

今期もほとんどのアニメが最終話を迎えてきましたので、やってみましょう。またベスト5(ダビさんが最近更新しないので、自分だけの更新になってますが…!笑)。

 

候補となったのは自分が今期観ていた13アニメ(『がっこうぐらし!』『Charlotte』『城下町のダンデライオン』『だんちがい』『洲崎西 THE ANIMATION』『それが声優!』『てーきゅう 5期』『のんのんびより りぴーと』『干物妹! うまるちゃん』『乱歩奇譚』『ワカコ酒』『わかば*ガール』『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』)において、OPあるいはEDになった21曲の内から選出。

 

今期は色々ありまして先期よりもかなり観られましたね…それだけに、より選ぶのが難しかったです。ある意味、この2人での共同ブログをやっていて選ぶのが一番難しく、それがゆえに面白かったクールかもです。

 (ここまでOPに完全に集まったのもまた珍しい…)

 

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15年春期アニソンランキング5

 

多忙に多忙をきわめ、2014年秋・2015年冬アニメのアニソンランキングは発表できておりませんでしたが、久し振りにやってみましょう、勝手にアニソンランキング5(先期…は引越しやら色々ありアニメを観られていなかったので先々期のものは時間ができたら書きたいです)。

 

候補となったのは、僕が今期観ていた7アニメ(『アニメで分かる!心療内科』『高宮なすのです!』『旦那が何を言ってるかわからない件 2スレ目』『てーきゅう 4期』『長門有希ちゃんの消失』『ハロー!!きんいろモザイク』『響け!ユーフォニアム』)において、OPあるいはEDとなった10曲の内から選出。

 

こうやって見返すと今期もやはり上京したてで忙しかったから、全然観られてないな…来期は仕事も兼ねて再び結構観る予定ですが。。

 

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20年弱宇治育ちの人間による『響け!ユーフォニアム』考1[宇治案内]

 

ゴールデンウイークなので、帰省しました。京都に。

と、言うことは引っ越してたんですよね、僕。

何処に?

アニメブログっぽく言えば、『とある〜』シリーズの初春飾利さんの出身地の近くに、です。

と、言うことは、実はこのワールズエンド・サテライトは、京都と東京から更新している、ということになります。

まあでも先週もダビさんが早速うちの家来てくれて、一緒に『きんモザ』(と『私モテ』)の聖地、習志野市に行ってたんで、そんな遠く感じないけれど…(いきなり余談ですが、いやあ、またカレンちゃんが観れるというのは良いですね。独りコンクリートジャングルで疲弊して帰って来てもカレンちゃんが観れるとちょっと癒されますね。しかも舞台が近所ですよ。カレンちゃん、OPの指さしてポーズ取ってるところとかからもう既に癒しの何かを発してますよね。思い出せば、院の1回生の頃、初めてダビさんに「アニメ観てるなら、今期はこれも観た方が良いよ」とオススメされて観たアニメが『きんモザ』だったので思い出深いですね)。。

 

まあそれはいいんですよ、カレンちゃんの可憐さは皆さんご存知でしょう。また別の機会に書けば良いんです。

 

 

『響け!ユーフォニアム』ですよ。

もう、何なんだ、と。東京に出た瞬間にやめてくれよ!と本気で思いました。

ダビさんから「次の京アニの作品の舞台、君の実家の周り、つまり宇治っぽいんだけど」と聞いてた訳ですよ。こっちは仕事で忙しいから、観られるの1週遅れくらいなのに、マジかよ、、やめてくれよ、と思ってたんですよ。

で、1話観るじゃないですか、テレビ買ってないから、ニコニコ動画で。

 

もう悶絶しましたよ!

地元!!いや、もう地元とかのレベルじゃない!

もうこれ実家付近の風景!普通に出てくる背景、出てくる背景、ほとんど全部生活圏内!小中学生の時、チャリで駆け回ってた辺りだよ!いやいや、もう「〜くんの家の近く!」とか「〜ちゃん家に行く時通る道!」とか、そのレベルですよ。1話から出てくる神社なんか訳あって、1年に少なくとも10回くらいは行ってますからね。

 

これは何!?東京なんてやめて、早く京都に帰ってきなさいという、地元企業、京都アニメーションからのメッセージ!?と悶絶、後に当然の如くホームシック。

と言う訳でこういう風に帰ってきた訳です。帰省と言う名の聖地巡礼聖地巡礼と言う名の帰省のために。

 

聖地巡礼、と書きましたけど、そりゃあ僕は、ガチの方々には全く敵いませんが、ダビさん曰く、「アニメそのものよりその舞台に行く方が好きなんじゃない?」とツッコまれるくらいには色々なところ行ってきました(北は北海道から南は福岡まで)。

そもそも旅行好きなので、それもあって(一応、元々は音楽とかエンタメライターとして注記しておくと、アニメ観始める前から、アーティストの出身地やアー写やPVのロケ地、ゆかりの場所なんかはよく行ってたんですよ)ね。

で、遂に!

小学生低学年の頃からつい先々月まで、20年弱育ったこの京都郊外、宇治が舞台になりました。

 

なんで、GW特集で、コンクリートジャングルでの仕事は一旦忘れて、『響け!ユーフォニアム』(以下、『ユーフォ』)特集します。GW越えてもいくつか書けると良いなあ。正直に、正直に。

まずは、『ユーフォ』から見る、「京都府宇治市へようこそ!」という感じで、宇治案内でもします。つい先々月までの元地元民が書く、地元案内しつつの『ユーフォ』レビューです。

お茶の町、宇治へいらっしゃい!

 

 

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「ハピネスチャージプリキュア」総話レビュー

 新しいプリキュアも始まってますが、「 ハピネスチャージプリキュア」の総話レビューです。Twitterの転載ですが。

 めぐみの恋愛話が始まったあたりから、なんかいろいろ違和感を感じ始めたのですが、それについてだらだらと書いてきたものを転載します。内容について、一言で先に言ってしまえば、ひとつには、恋愛をとおしためぐみの成長と、めぐみがその体現者として位置付けられた普遍的な愛(?)みたいなものに齟齬を感じた、ということ。ふたつには、めぐみの家族関係はもっとしっかり描かれるべきだったのでは、という疑問。

 ところで1話時点では、このような記事を書いてたりもしてました。

 

ハピネスチャージプリキュア! 【Blu-ray】 Vol.4

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ポスト『魔法少女まどか★マギカ』アニメのストーリー表象

 

とても忙しくアニソンランキング以外の記事を書けない状態におりましたが、少しそれが沸点突破(オーバーフロー?)し過ぎたので、快復も兼ねて気ままに書いてみようと思います。

 

今期もほとんどの作品が終盤になりましたね。アニソンランキングの方は、今月半ばか末頃に更新しようと思っているのですが、個人的に今期観ているアニメはそれほど多くはないものの、なかなかストーリーがクるものがあって、多くの考察対象とされているのを見かけます。

その中でよく見るのは、やはりselectorの後編である『selector spread WIXOSS』と『結城友奈は勇者である』(『ゆゆゆ』)のものですかね。

 

この2つのアニメ、今では比較するのは無粋とされている感じですが、それぞれ公開された時は、『魔法少女まどか★マギカ』の影響下にあるのではないのかといったコメントが多くあったように思います。と言っても、作品内のシステムを握っている人格と、QBことキュウべえを並べて考えるようなことは今でも頻繁にあると思います。

実際、個人的にもこれらの作品は『まど★マギ』を連想させるなと感じていた部分が多かったです。今では多くの方と同様、それほど感じないものもありますが…

 

では、何が『まど★マギ』っぽいと思わせたのでしょうか。

自分でもあんまりまとまってないですが、これをこれまでの『ブラックロックシューター』や『京騒戯画』といった作品も含めて考えてみたいと思います。

 

 

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